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コラム COLUMN

「死ぬ話なんて縁起でもない」
これは私が終活の話をするとき、よく聞く言葉です。
きっと、あなたもこれを読んでくださっているということは、
どこかで「そんなこと、今考えたくない」と思っていたかもしれませんね。

だけど、私は伝えたいのです。
“死”を考えることは、“生”をより深く生きることに直結する、ということを。


私が「死」と向き合うことになった日

私はかつて薬剤師として忙しい毎日を送っていました。

家族のため、患者さんのため、自分の未来のため――

そんなふうに一生懸命だったある日、突然、脳梗塞で倒れました。

目が覚めたとき、右半身は動かず、
「昨日まで普通にできていたことができない」自分に直面しました。

人生が変わる瞬間でした。

私はようやく気づいたのです。

“死”は遠くにあるものではなく、いつもすぐそばにあるということに。

人生動画

死を意識することは、「今」を生きる準備になる

私はこの経験をきっかけに、「終活アドバイザー」へと道を変えました。

そして多くの方と話をしてきて、強く感じたことがあります。

それは――
「死」と向き合った人ほど、「今」を大切にしているということです。

・子どもに伝えたい言葉があること

・今のうちに叶えたい夢があること

・人間関係のしこりを解きたい気持ちがあること

“死”を避けて生きるのではなく、
“死”を見つめることで、自分が本当にしたい生き方に気づく。

それが、終活の本当の意味だと私は思います。

『縁起でもない』ではなく、『縁あるうち』に考える

終活 思い出 エンディングノート
「親にはまだ元気でいてほしいから、終活の話はしたくない」

「子どもに心配かけたくないから、まだいい」

そんなふうに思って、準備を先延ばしにしている方も多いです。

でも、本当に大切なのは、
“元気なうちに話す”ことこそが、家族への最大の思いやりだということ。

・遺言書を書くこと

・エンディングノートを綴ること

・医療や介護の希望を伝えること

それは「死の準備」ではなく、「生き方の選択」です。

『今を輝かせる』ためにできる3つの事

終活 アルバム
ここで、私がいつも終活としてお伝えしている、

“今を輝かせるための小さなステップ”

を紹介します。

①「やってみたかった事リスト」を書いてみる

小さなことでもOK!

「一人で喫茶店に行ってみる」でもいいんです。

頭で考えるより書いた方が実現率が42%も高くなるんですって

②「ありがとう」と言いたい人の顔を思い浮かべてみる

もし、明日が来なかったら・・・

と思ったときに思い浮かぶ人が、今一番大切にすべき人。

③写真を整理しながら、自分の人生を振り返る

思い出をたどる中で、「もう一度会いたい人」や「やり直したいこと」が見えてきます。

おわりにーー生きることを、もっと自由に、もっとあなたらしく

私は「死の話」を伝えたくて、この仕事を選んだわけではありません。

でも、「生きることの本当の意味」に気づいてほしいから、
あえてこのテーマを選んでいます。

「死に向かう準備」とは、「人生を美しく締めくくる準備」でもあり、
同時に「これからの毎日を輝かせるための再出発」でもあります。

今を生きるあなたにこそ、届けたい。

あなたの命は、まだまだこれから輝きます。

そのために、「死」を一緒に考えてみませんか?